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良くも悪くも歴史ある港町ヨコハマの
主に裏社会を統べる存在として君臨しているポートマフィアの本拠には、
先進の電脳&電網機能を完備しているのと同じほどに、旧態依然としたあれこれも残っており。
在籍する人間たちはもとより、訪問者や関係各位らへ威容や威厳を示すための、
ある意味で遺物っぽいものが大半ながら、
古いにもかかわらず現在も稼働中という代物も結構ある。
不揃いの石を積み上げられた頑丈そうな岩壁は、
長年の拷問の歴史も刻み込まれているものか ところどころが砕けてもいて、
明かりもないではないけれど仄かな白熱灯止まりという心細さ。
コケやカビの饐えたような匂いが淀んでいる、いかにも胡乱な空間は、
マフィアの関係者らから“地下牢獄”と呼ばれている場所であり。
敵対組織の捕虜や、時には内通者を吊るしては、
残虐な拷問を仕掛け、情報を引き出す地獄のような場でもある。
そんな物騒な記憶の残滓の香も深い、牢獄の壁に 鎖のついた手枷でつながれ、
他には人の気配もない地下空間に囚われ人となったらしき存在があり。
じかに見張りを付けないこともまた、
不自由という格好での放置、若しくは無視という形でのある種の折檻にあたるのか、
時折どこかで水滴が落ちる音が響くのみの、至って無機質な牢獄に監禁されていた誰か様だったが、
「相変わらず悪巧みかァ、太宰!」
がったんと鋼の扉が叩き開けられ、そんな大声が張られたことで、
それまでの沈黙があっさりと蹴破られている。
嬉しい待遇ではないが、それほど焦燥もしてはなかった囚人は、
それも古めかしい石の階段を、廊下からの光の帯という絨毯を足場に こつりこつりと降りてくる存在へ
唐突な目映さに眉をしかめつつ胡散臭そうに視線をやったものの、
「うわぁ、最悪。」
心からの嫌悪感を滲ませて、せっかくの美麗なお顔を目一杯歪めた美丈夫様。
それへ相対する側も、これまた冴えた美貌をシックな装いで固めた
銀幕や歌劇の二枚目男優として出て来そうな麗しの君であり。
仲良く寄り添い合えばなかなかの眼福となったろうが、そういう相性ではないらしい。
むしろ、
「こりゃ最高の眺めだ。百億の名画にも優るぜ」
不自由な虜囚となっている元相棒を、それは愉快とにやにや見やる帽子の君であり。
黒い長外套からスーツに手套、黒の帽子までと、きっちりと正装仕様のいでたちをした訪問者は、
囚われの君の前で、まるで展示物でも見やるよにまじまじと相手を眺め回し、
さぞかし辱めの苦衷を噛みしめているのだろうという口調で嘲笑ったものの。
頭一つ分は優に身長差のある囚人の側はと言えば、
不愉快そうに表情を歪めていたのも一時、
どこか とほんと暢気そうな顔つきになって相手の頭を眺め返すと、
「前から疑問だったのだけど、その恥ずかしい帽子 何処で買うの?」
まるきり関係のないことを訊いて来る。
大してダメージは受けていませんと言わんばかりな態度であり、
「ケッ、言ってろよ放浪者 (バガボンド)。
いい年こいてまだ自殺がどうとか云ってんだろどうせ」
「うん」
「…否定する気配くらい見せろよ」
ムキになっているのが自分の側だけのようで、とんだ肩透かしに幹部殿の罵声の勢いが一旦萎えたほど。
昔日には此奴と二人、裏社会 “最凶”の二人組という意味合いで「双黒」とまで呼ばれていた。
有り得ないほどの最短時間で敵軍勢を制覇殲滅し尽くす完璧な作戦や時間配分を構築する うら若き天才参謀と、
かなり無理強いな構成でもあったそれを 余裕でこなし切れる運動能力とずば抜けた反射神経を持つ人間核弾頭と。
向かうところ敵なしという身だったが、まだ十代でそんな化け物じみた存在だった時期はそれほど長くはもたず。
頭でっかちな参謀殿が 首領を裏切るように組織から逐電してしまい、
それと同時に、忌々しいほど胸のすく ぎりっぎりの作戦との付き合いも失って久しい。
「かつては マフィアになるべくして生まれた男と言われ、
手前の敵の不幸は手前を相手にせにゃならない身となったことだとまで言われた、
裏社会でも一,二を争う天才策士。
格闘や体術は今一つだが、要らんことをよく知ってるし記憶力もいい、
銃の扱いもこなれてて、何よりどんな異能が相手でも手をかざせば無効にできるチ―トな野郎だ。」
公的にはまだまだ都市伝説な“異能”も、裏社会では立派な火器や飛び道具だ。
華奢な女性が巌のような家具や資材の山を宙に浮かせたり、
渋団扇のように痩せ細った老爺が何もないところから火炎を生み出したり、
たった一人でゴジラばりの働きをこなしさえする存在を、どこの組織もこぞって傘下に引き入れているし、
そういう人物に付随する情報はちょっとした財産扱いで取り引きされてもいる昨今だが、
武器や火器なくしては対抗できまい物騒な種の“異能”であれ、この優男さんには何の楯にも鉾にもならぬ。
その身にまとう彼自身の異能にかき消されてしまい、威力を発揮しなくなるからで、
それも込みでの大胆不敵、自身を危地へ放り出すよな作戦だって数えきれないほど繰り出しちゃあ、
図に乗った敵方をあっさりと殲滅させた武勇伝には事欠かぬ。
「だが今や手前は悲しき虜囚。
泣けるなァ、太宰…。否、それを通り越して―――」
目の前に迫った太宰の髪をガッと乱暴に掴んで引き寄せた中也であり。
「少し怪しいぜ」
中国の故事に曰く、麒麟(きりん)も老いては駑馬(どば)にも劣る。
どれほど切れる刀でも仕舞い込まれては錆びるばかり。
マフィアから離反し身を隠して四年。今は表社会の武装探偵社に籍を置くと聞く。
日向に居つつも目立ってはいけない生活を続けた末、さぞかし腑抜けになっていようよな、
それが証拠にあっさりと拉致られて…と本来なら思うところだが、
とはいえ、それらが当てはまる事態だとは到底思えぬ 元相棒の幹部殿。
形の上では あの鏡花に攫われたという態だが、この男がそんなあっさり連れ去られはしなかろう。
相手が異能を使ったならならで
彼には“異能無効化”というチ―トな異能があるのに、何故それを発動させなんだ?
「あの太宰が不運と過怠で捕まる筈がねえ。そんな愚図なら…」
切れ長鋭角な目許を眇め、その声も一段と低い凄みを帯びさせて、
切りつけるような睥睨を添えて、何物も見逃さぬとした幹部殿が言い放ったのは、
「俺がとっくに殺してる。」
凄みも深く睨み据えれば、だが、さして委縮も動揺もしないまま、
突き放された首をふるふると軽く振って見せた、長身の元相棒さんはといえば。
こちらさんもどこか不敵な笑みを唇の端へと浮かばせると、
「鏡花ちゃんだっけ?
可愛いもんだね。本来、気が進まぬことだったようだのに、何かのためにと頑張ってて。
あれかい?
森さんが唆したのかなぁ。敦くんを内通者にしたくはないだろう?とか言って。」
「……だとしたって、手前にはどうこう言う資格はなかろうよ。」
敦の立場が揺らいでいるのも、手前の昔の失踪が原因だ。
そうと言いたい中也の想いをひったくるよに皆まで言わさず、
「森さんほどの切れ者ならば、敦くんが内通者じゃあないってのはようよう判っている筈だけどもね。
むしろ、一緒にこんなところ出て行こうって誘ってもかぶりを振ったあの子が可哀想だよ。」
やれやれと溜め息交じりに首を振り、
そのっくらいはとうに洞察出来ていように、
気付かぬ振りして いたいけない少女へ不安を浴びせて踊らせてまあと。
相変わらず嫌っているらしき“育ての親”様へ軽く毒づいてから、
「まあ、私の庇護していた子だったのだから、どうあっても疑われはしようけど。」
「判ってて…っ。」
置いてくことがどれほど酷か、後々の仕打ちも判ってて置き去りにしたのかと。
ついつい言いつのれば、その語尾を引っ手繰るような間合いで返されたのが、
「無理強いしたくなかったからだよ。
共に行こうと誘ったのに、居残りたいって言われたのは少なからず衝撃だったのだよ、これでも。」
あ〜あと投げ出すような言い方をする。
ちっとも残念じゃあなかった時のわざとらしさとも解釈できなくはなかったが、
視線が逸れてる辺り、残念だったのは本当だろう。
本心から拗ねてやがると、それが判ってしまう自分にちょっと苛つきつつ、
「で? 異能無効化持ってる手前が 鏡花にあっさり拉致られてるところからして平仄が合わねぇ。」
「こっちこそ、
あんな年端も行かない、もしかしてまだ実務もこなしてなかろう子に
大人一人 拉致って来いなんて命じるリーダーの気が知れないねぇ。」
まさかに森さんからの勅命かい?
私が気になって敦くんが大胆な行動がとれないとかどうとか言いくるめたとか。
……さぁな。
すっぱり指摘されたのが忌々しいが、
確かに…あの少女は今現在 敦預かりな身なので、
他の大人や構成員が顎で使うのは順番が違うし、
なればこそ 誰の指示で何をしているのかは敦のみならず中也にも伝わってはいない。
よって、もしかして鴎外が直々に何かしら吹き込んで動かしている可能性もなくはない。
「まあその辺を敦くん寄りなキミへ言うはずもなかろうよね。
大方、私が探偵社に居ては 敦くんが芥川くんを略取する任務の邪魔になるとかどうとか言って
物事の道理が半分も判ってない子を 言いくるめたってとこだろうけど。」
そして、もしかせずともそんな浅っさい心胆なぞあっさり読み取った上で私の側も乗るんじゃないかと、
そこまで思ったロリコンなのに違いなく。
現に抵抗らしいこともしないでホイホイ捕まっている彼なのだし、
「う…。」
きっちりと説かれると…実は中也自身もうっすらと思っていたことへ駄目押しをされたような気になるものか、
此処までのお怒りはどこへやら、ぐうの目も出ませんという顔になる中也だから、いっそ判りやすい。
まま、この彼は何も言われちゃあいなかろと、先程告げた推察の裏が取れたようなものなのを噛みしめて、
“やっぱ、首に縄かけてでも連れ出すべきだったのかなぁ?”
孤児院で地獄のような扱いを受け、マフィアでやっと真っ当な生活を覚えた不遇な少年は、
ここで出会って親切にしてくれた人や構ってくださる兄様姉様たちが家族のようなもの。
そんな大切な人たちと別れがたいと言って、陽のあたる場所への脱出を拒んだのであり。
久方ぶりに再会した折も、懐かしいと笑ってくれたし、
こちらの心づもりというもの、問わずとも信頼した上で裏社会のレアな情報を話してくれて。
彼の側の意向も受け取ってくれたのだろうと思うてだろう、言葉少なな応対をし、
任務失敗とみなされようにそのまますんなりと撤退してくれた。
「それにしたって、手前があっさり連れ去られてるのはどうしてなんだ?」
その伝で行けば太宰もまた、
鴎外の引っ掛けへ判っていながらまんまと乗せられたことになりはすまいか。
魂胆はお見通しだったというけれど、それでもこうやって略取されていては単なる負け犬の遠吠えと同じこと。
結果として鴎外様の“思うつぼ”な展開になってるじゃあないかと、
誤魔化されることなくそこのところを突っつけば、
「いや、何ね。あの子が大事にされているのかが心配でさ。」
今度は誤魔化す気もなかったか、しみじみとした表情で口元をほころばせて見せる。
心情が滲み出すような貌は久々に見たなぁと、おやと見とれておれば、
ムキにもならぬまま、笑みを重ねるように濃いものにして、だが、
「キミも気づいちゃいるんだろ?
あの子は自分への存在肯定っていうのが皆無でね。
褒められたい認められたいどころじゃあない、
ただただ誰かの役に立ちたいと、
何なら身代わりで殺されたっていいくらい思ってる困った子でね。」
伏し目がちとなって語る口調には案じる気配。
確かにあの子はそういう子だと、中也にも思い当たることはたんとある。
こっちも身内への気遣いには定評のある中也が、
ほんの数日、何の便りもないだけで“あれ?”と感じたほどに、
甘えるためじゃあなく、誰にも案じさせないようにという格好で、
周囲に対し、きめ細やかな手配をしておく子だ。
自分は此処だよと主張するのではなく、
何の心配も要りませんよ、放置してていいですよと言わんばかりに…。
「キミにそこまで伝わっているのかどうか。
育った孤児院というのが、院長がなかなかに癖のあるお人で。
世間に出ても誰にも頼らず生きてゆけるように、
それが人を踏みつけにするような手段でも上等と伸ばしてやるようなところだったらしくて。」
この際だから共有させようというものか、そんな話を繰り出した太宰で、
「ましてやあの子は虎の異能なんてものを持っていて、
恐らくはそれが原因で親御から捨てられたのだろうに、
そこを言えず言わず、ただ見捨てられたのだって伝えていたものだから、
そんな子供が自分をどうやって肯定するのだろうねぇ。」
あんないい子なのに何でまたと、そこは率直にじれったげな顔をして、
「本当に癖の強い院長さんだったようでね。
迷惑千万な要らない子なら 他の施設へ回すとか手はいくらでもあったろうに、
森さんが情報を得て攫いにゆくまで10年も世話をしていた。
とんでもない虐待続きだったのは、
虎になってしまう異能は不幸しか招かない、いっそ死んだほうがマシかもしれぬが、
此処まで叩き伏せられても生き抜ける根性骨なら世間に出てっても生き延びられるかもと、
日々どっちへ転ぶか慎重に見守ってたからこそだったのかもしれない。」
その人なりの、ある意味で思いやりだったのかもしれないが、
相手の思惑まで探れるような、人柄の厚みというか深さというかを持つ大人同士ならいざ知らず、
物心つく前からそんなややこしい扱いされている幼子が、そうまで深いところを読もうとするだろうか。
一番間近にいる大人からそんな酷な仕打ちをされ続け、心はすっかりと麻痺していたに違いなく。
「辛抱強い良い子なのだよ。
いい意味で頭も良いから状況把握や何やにも長けているし、
虐げられてたにもかかわらず人への察しも利く。
ただ、此処が問題なのだが、
よく思われたくてじゃあなくて、自分のしたことが役に立ったらいいなぁとしか思ってない。」
太宰には世話をしていて判ったことなのだろう。
随分と小さい頃からそんな傾向があったと言いたげな口調で紡いだのが
「自分がしてほしかったことを他人にしてやりたいのだろうね。」
願望というより何とも切ない祈りのようだと思うし
癪な話だが、そうと言われると中也にも成程と合致するところが多すぎる。
「なので、人の役に立ちたければ用心深くいなさいと、
コロッと足元掬われるような存在が誰かの足を引っ張らないと思うかい?と言いきかせてた。
親方に恩を感じているのなら、マフィアの鉄則だから下される指令は聞きなさい。
でも子供のうちは判らないこともあろうから、後からでいい、周りの人に確認を取りなさいねと。」
そういや先日もそういう流れがあったのを思い出し、
鴎外が酒宴の席でとんでもないことをやらかしていたのが自分や紅葉の耳にも入ってひと悶着あったなぁと、
苦々しくも思い出してしまった中也で。
「…それが憤懣をこぼしての揚げ足取りに聞こえねぇのは、敦の人望のせいだろうよな。」
どう判断していいか判らないのでご教授をと尋ねられて、まさかに愚痴とは思うまい。
任務も指令もしっかとこなした後なのだし、
ましてや、冗談抜きに自分を地獄から救ってくれた恩人だと、
首領をずっと敬愛している彼なのも、上層の者らにはようよう知られている。
なので、ああこの子ったらそんな目に遭っても理不尽と思わず “???”となっただけなんだ、
相変わらずに天然だなぁという方向に
“なっちまってもしょうがないよなぁ。”
そこもまた計算しての末か、
いやいやきっと誰へも非を押し付けないようにと思った末のことだったんだろうなと、
しょうがねぇなぁとの苦笑と共に思い起こしていたものの、
「で? お前を誘拐した鏡花はどこだ。」
「え? 知らないよう。私ずっとここに繋がれてたし。」
それにしたってひどい待遇だよね、キミがあとを任されたとも思えないしさ。
放ったまんまにされているから
トイレには自分で手枷外して行ってたけれど、
いつ戻って来るか判らないから、そうそう遠くにも離れてないし。
言いつつ お手上げというポージングのままパチンと指を鳴らし、
それだけの所作であっさりと鋼の手枷を足元へ落として見せる。
そのまま逃げ出さなかったのは、鏡花ちゃんとやらの失点になっては可哀想だと思ったのが半分と、
「森さんは何て言ってるの?」
どうせ締め上げ済みなんでしょう?と、すっ飛ばした訊き方をすれば、
苦虫を噛み潰したような顔のまま、
耳元に装着しているインカムを指先でちょいと押し込みなおし、
「さっき手前が言ったとおりだよ。
敦の元師匠な手前が横から妨害しないようにと言って連れ出させただけだと。
その後は家へ戻りなさいとしか言ってないって。」
「ふ〜ん?」
だが、実際は違うようで、敦と過ごしているマンションにも戻ってはないし、電子書簡にも応じないまま。
単身で鴎外との面談に当たっている敦の側もそれ以上の言は引き出せなかったようだし、
現に太宰を連れ去っている鏡花である以上、今更ややこしい言いつくろいもしなかろう。
そんな現状だということを補足したらしい元歴代最年少幹部殿、
少々感慨深い顔になって何やら思うところへと沈んでいたが、
「…もしかして次のシナリオが動き出してるとか。」
そんな意味深な一言を呟いたものだから、
元相棒殿もまた不審げに眉を寄せてしまったのだった。
to be continued.(20.07.28.〜)
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*監禁されてましたって設定が出て来ると一番に気になるのがトイレどうしてたのかなです。
監視役がいるなら最悪「ここで漏らすぞ」と脅して(?) 出してもらえるよう頼めるけどさ、
誰もいないような監禁だと…そこまで考えないで書いたなとか思う私の方がおかしいのかな?
それとも美人やイケメンはトイレ行かないと信じてるとか?
下世話な話はともかく。
太宰さんから見た敦くんとか、ちょっと語ってしまいました。
まだ無個性ぽい書きようの敦くんですが、
皆様からそりゃあ可愛がられており、
特に太宰さんからも、身を捨てるような生き方だけはさせまいとということで、
キミが何かへ巻き込まれたら周囲へも及ぶという持って来ようで、
その実、油断のならない周囲なことへ慎重でいなさいと叩き込んでたらしいです。
その結果、どこか太宰さん本人みたいに 自分へ踏み込ませない子になっちゃったみたいですが。

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